太田記念美術館ー2025.8.17

葛飾北斎 冨嶽三十六景(会期:2025.7.6-8.24)

葛飾北斎の傑作、「冨嶽三十六景」全46図を一挙公開する企画展です。

1 概要

太田記念美術館の所蔵する「冨嶽三十六景」全46作品を展示する企画展です。特に作画地点に着目して、まず「三役(浪裏、赤富士、黒富士)」、次に残りの43作品が、「高低差と富士」「水辺と富士」及び「都市と街道の富士」に分類されて、関連作品とともに展示されていました。

2 所感

全46作品を解説文を読みながら次々と観て歩くのには、集中力の維持が求められました。解説文に示された箇所が作品のどこを指すのかを確認しながら、その作品の意味するものへの理解を深めていくことは、脳の普段使っていない部分を使うようでした。

北斎版画の魅力は、その考え抜かれた構図にあると思います。実際には見えない富士を描きたしたり、構図上不要な山々などを大胆に省略したりして、モティーフの理想の配置を実現しています。それゆえ、たとえ藍色単色の作品であっても、観る者を飽きさせない魅力があるのだと思います。