上野の森美術館-2025.6.8

五大浮世絵師展(会期:2025.5.27-7.6)

天明・寛政期から幕末までの江戸の五大浮世絵師の代表作を一挙展示する展覧会です。

1 概要

美人画の喜多川歌麿(?-1806)、役者絵の写楽(?-?)、風景画の歌川広重(1797-1858)、武者絵の歌川国芳(1797-1861)、そして、風景画のみならず森羅万象に秀でた葛飾北斎(1760-1849)の各代表作を、合計144点、展示していました。特に、北斎の「富嶽三十六景」は、「凱風快晴」、「神奈川沖浪裏」及び「山下白雨」を含む11作が展示されており、本展覧会の目玉となっていました。また、広重についても、「東海道五拾三次之内」、「江戸名所百景」など代表作が多く展示されていました。下記の作例は、北斎の「富嶽三十六景 五百らかん寺さざゐどう」(1831年頃)です。

下記の作例は、広重の「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景」(1833-1834年頃)です。

2 雑感

風景画における「ベロ藍」の鮮烈さが印象的でした。風景画といえば、北斎、広重の名が挙がりますが、国芳の「東都名所 佃嶋」や「東都名所 大森」(いずれも、1832-1833年頃)」も、空、水面そして登場人物の衣装の青色が細やかな諧調を示しており、見事な作例でした。