大ゴッホ展 夜のカフェテラス(2026.5.29-8.12)
オランダのクレラー=ミュラー美術館の所蔵するヴィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890年)の作品を展示する「大ゴッホ展」の第Ⅰ期として、ファン・ゴッホの芸術活動の前半を紹介する展覧会です。

第1 概要
1 バルビゾン派、ハーグ派
ミレー、ドービニーなど、若き日のゴッホに影響を与えた画家の合計5作品です。
2 オランダ時代
ゴッホが画家を志した1881年秋から1885年晩秋までの合計45作品です。この頃のゴッホは、農民や労働者をモチーフとした作例を多く描いており、重く、暗い色調が特徴的です。
3 パリの画家とファン・ゴッホ
ルノアール、モネなど、パリ時代のゴッホに影響を与えた印象派、新印象主義の画家の合計12作品です。
4 パリ時代
ゴッホが弟テオとパリで生活していた1886年4月から1887年後半までに制作した、モンマルトルの風景画や花の静物画を中心とする合計10作品です。オランダ時代の作例と比べると、「青い花瓶の花」(1887年6月)や「石膏像のある静物」(1887年後半)は色彩の華やかさが顕著であり、その後の展開を予感させます。下記の作例は、「バラとシャクヤク」(1886年6月)です。

5 アルル時代
ゴッホのアルル時代前半の2作品です。下記の作例は、「夜のカフェテラス(フォルム広場)」(1888年9月16日頃)です。夜空のコバルトブルーとカフェの黄金色や黄橙色との対比が印象的です。

第2 雑感
オランダ時代、パリ時代、そしてアルル時代へと続く、ゴッホの画業を興味深く追うことができました。本企画の後半にも期待したいと思います。なお、「夜のカフェテラス(フォルム広場)」は本展覧会の正に目玉の作品であり、その観覧スペースに辿り着くまで整列して数十分待つ必要がありました。
